日本成長戦略 17分野データベース
01AI・半導体
- 類型
- 成長の加速装置となるAIトランスフォーメーション(AX)
- 担当大臣
- 人工知能戦略大臣、経産大臣
- 検討体制
- AI・半導体WG (有識者9名)
- AI民間投資 米国の約100分の1/政府投資 30対1で劣後
- 17分野+8分野=25分野
- トップAI研究者報酬 数億円〜数十億円規模
- 2030年度まで公的支援10兆円以上 / 官民投資50兆円以上 / 投資額2割増し
- フィジカルAI 2040年世界60兆円 / 日本20兆円 / 産業用ロボット世界シェア7割弱
- 過去シェア50%→現在10%未満 / 2030年国内生産半導体売上高15兆円 / 2040年40兆円
- AIのGDP押上げ効果1%程度/80%の企業で主要タスク(労働時間40〜60%)作業時間10〜20%削減
- 現在1兆円程度 → 2030年までに内外で少なくとも5兆円
- 2030年代 自動運転車両グローバル市場で現在の自動車販売台数同等シェア
- AXで実質GDP成長 年率1%超
AIが現実世界を理解し物理的行動を制御するフィジカルAIへ移行しつつあり、ロボットが最有望領域となる。政府は2040年断面で世界60兆円規模のマーケットを見込み、日本は産業用ロボット世界シェア7割弱・幅広いサプライチェーン・現場の暗黙知を強みとして第三極20兆円を狙う。需要・技術が約1年で大きく進展した加速要因である。
競争軸はモデル性能争いから電力・半導体・データ・モデル・社会実装まで統合したバリューチェーン覇権へ移行した。日本のAI民間投資は米国の約100分の1、政府投資でも30対1で劣後し、韓国・カナダにも劣るという出遅れが駆動構造の核。政府は2030年度まで公的支援10兆円以上・官民50兆円以上の投資フレームで反転を図る。
かつて世界シェア50%だった日本の半導体は現在10%未満に低下したが、製造工場の立地が進み、政府は2030年に国内生産半導体売上高15兆円、2040年に40兆円へ高める勝ち筋を描く。マイコン・センサー・パワー・アナログ系の開発基盤をフィジカルAIと結びつけ、システムをシリコンに統合するアプローチが投資を牽引する。
AI・半導体は日本が不可欠性を持つ領域とされ、生成AIのルールづくりで主導余地がある。各分野横断のキーワードは「AI」と「デュアルユース」で、安全保障上獲得すべき技術と競争上優位な技術への集中投資が論じられている。米政府とメガテックの結合、中国の量産・低コスト攻勢が国際力学として作用する。
- H1
- 基盤モデルは長文脈・マルチモーダル・エージェント化が実装標準となり、500B級モデルの効率閾値や推論最適化でLLM推論コストが大幅低下する見込み。半導体ではHBM・UCIe・GaNなどが量産水準に達する。政府は国内半導体売上高15兆円(2030年)、バーティカルAI市場5兆円(2030年)を当面目標に据える。
- H2
- チップレット生態系の拡大とエージェントAIの企業浸透が進む射程。McKinseyは2030年に世界AI市場1.8兆ドル、Fortune500の3割でエージェントAIが自律的意思決定に達すると予測する。政府は自動運転で2030年代にグローバル市場の相当シェア確保を掲げるが、End to End自動運転の社会実装速度が分岐点となる。確度は中。
- H3
- フィジカルAIが製造・ヘルスケア・防災・家事へ広がり、政府は2040年に世界60兆円市場の日本20兆円獲得、半導体40兆円を構想する。一方、フォトニック基板への転換やAGI移行といった破壊シナリオも低~中確率で存在し、Transformerの計算量限界が技術的天井になり得る。射程は広く確度は低い。
- 〔2025〕Humanoid assembly line deployment target
- 〔2025〕Real-time sim-to-real transfer benchmark
- 〔2025〕Dexterous manipulation of 20+ object categories
- 〔2025〕Autonomous long-horizon task planning (>10 steps)
- 〔2025〕N2/1.6nm プロセス初号機
- 〔2025〕ASML EXE:5200 納入開始
- エネコートテクノロジーズ/京都大学発/調達55億円:京都大学・若宮淳志教授の材料化学研究から生まれた。ABX3型有機無機ハイブリ
- 燈/東京大学発/調達50億円:東京大学・野呂侑希の研究から生まれた。AI・深層学習を活用した建設・製造業D
- アイラト/東北大学発/調達1.7億円:東北大学・根本建二の研究から生まれた。AI放射線治療計画自動作成システム。深
- ACES/東京大学発/調達3.2億円:東京大学・田村浩一郎の研究から生まれた。ヒトの行動・表情を理解するAI技術。
- アイデミー/東京大学発/調達9200万円:東京大学・石川聡彦の研究から生まれた。AI・機械学習のオンライン学習プラット
- 株式会社ウェーブソリューションズ/福井大学発:大学の電子工学・物理学研究から生まれた。量子デバイス領域において、新規材料・
- マイクロデバイス株式会社/東北大学発:大学の電子工学・物理学研究から生まれた。パワー半導体領域において、新規材料・
- シリコンフォトニクス/産業技術総合研究所発:大学の電子工学・物理学研究から生まれた。パワー半導体領域において、新規材料・
02造船
- 類型
- 自律性・不可欠性を起点とした成長
- 担当大臣
- 国交大臣、経済安全保障大臣
- 検討体制
- 造船WG (有識者7名)
- ロードマップ
- 官民投資ロードマップ(例)①次世代船舶【概要】を提示
- 2030年代8000万〜1億総トン/中国シェア7割超/日本10%台/韓国支援1.2兆円・中国14兆円/自己資金3500億円
- 2035年1800万総トン建造能力/大型クレーン導入7年後/10年後建造量倍増
- 官民1兆円規模/10年先複数年度基金
- 今後10年間の支援コミットメント
- 造船900社/舶用機械1,000社
- 10年間基金
- 2035年 1,800万総トン(2024年比倍増)
- 2035年建造量2倍
- 外航船の修繕 約9割以上が外国依存
中長期的に海上輸送量増加で建造需要が拡大し、アンモニア・水素燃料で走るゼロエミッション船等の次世代船舶建造量が増大する。政府は2035年に建造需要の6割程度が次世代船舶になると見込み、これをゲームチェンジの機会と位置づける。日本の舶用メーカーは世界に先駆けアンモニア・水素舶用エンジン開発に成功している。
日本の建造シェアは10%台前後に低下し消滅の危機にある一方、中国が世界の7割超を受注。困難の最大要因は競合国の不公正な政府助成(韓国過去1.2兆円・中国14兆円)とされる。世界市場は2030年代に8000万~1億総トンへ拡大する見込みで、シェア奪回の好機と再生のラストチャンスが同時に存在する。
造船900社・舶用機械1000社の大半が地方中小企業で、鉄から構成機器まで全て国産という海事産業群クラスターは日本固有の強み。船舶修繕は外航船の9割以上を外国依存しており、安全運航・輸送能力・安全保障に直結する。対米関係で日本が不可欠な存在となる経済安全保障の文脈が投資を駆動する。
大幅なコスト上昇・複雑で工数増・高技能設計技能者不足・長期間多額の設備投資が課題。大型クレーン導入によるブロック搭載工程の効率化やAIを活用した次世代型造船ロボットの研究開発が、中韓に対抗する生産体制整備の鍵となる。AM・MES等の隣接製造技術の進展が間接的に効く。
- H1
- 令和7年度補正予算の造船業再生基金を立ち上げ、官民1兆円規模の投資を10年先を見据えた複数年度基金で後押しする。生産体制整備・技術開発実証・IMO国際ルール策定の主導が並行して進む。隣接製造ではISO 24149(金属AM)等の標準採用が進む射程だが、大型クレーン導入は早くても7年後と納期が長い。
- H2
- 世界市場が2030年代に8000万~1億総トンへ拡大する中、政府は2035年に1800万総トン(2024年比倍増・市場規模約5兆円)を目標とする。ゼロエミッション船等の生産体制が整い、日本にしか造れない高付加価値船への集中が問われる。設備投資の回収と建造能力倍増の達成度が分岐点。確度は中。
- H3
- 次世代燃料(水素・アンモニア)のサプライチェーン成熟と船舶修繕の国内自律化が進む射程。洋上再生可能エネルギー・自律海上インフラといった青色経済の拡大が造船需要を底上げし得る。一方、燃料コストや国際ルールの帰趨次第で次世代船舶市場の立ち上がりが遅延するリスクも残る。射程は広く確度は低い。
- 〔2025〕China hydrogen economy action plan target achievement
- 〔2026〕ISA Polymetallic Nodule Mining Code finalized
- 〔2026〕Deep-sea mining environmental baseline completed (global)
- 〔2026〕Submarine cable fault detection automation (AI-driven)
- 〔2026〕AUV long-endurance survey autonomy 200+ hours
- 〔2026〕Floating wind + wave energy hybrid system TRL6 prototype
- 株式会社エイトノット/調達5.7億円
- 株式会社ザブーン/調達3.9億円
03量子
- 類型
- イノベーションを通じた成長
- 担当大臣
- 科技政策大臣
- 検討体制
- 量子WG (有識者12名)
- 2030年頃まで 1万物理量子ビット超の国産量子コンピューターシステム
- 2030年 東名阪でQKD社会実装 / 2040年 オール光量子ネットワーク実現
- 量子センシング特許数 世界2位
量子コンピューティングは極めて高速かつ複雑な計算を可能にしゲームチェンジャーかつ安全保障上重要とされる。政府は2030年頃までに1万物理量子ビット超の国産量子コンピューターシステムを開発し、スパコン・AIと統合する目標を掲げる。日本は基礎研究と部素材供給に強みを持つことが駆動構造の核。
量子コンピューティングに先行して量子通信ネットワークの実装化が期待され、日本は世界有数の産業競争力を持ち海外実装も始まっている。政府は2030年に東名阪でQKD(量子暗号通信)の社会実装を国家プロジェクトとして取り組み、安全保障を軸に公共調達による需要創出を重視する。NIST後量子暗号標準化が世界的圧力となる。
ウクライナや中東でのGPSジャミング・偽信号への対抗で量子センシングが世界的に注目され各国が実装化を競う。日本は世界2位の特許数を誇り基礎研究に強みがあるが担い手不足。防衛・防災・医療(持ち出せる小型MRI等)で開発実証を進めニーズを取りに行く構造が投資を駆動する。
量子コンピューティングはAIとのシームレスな運用が重要で、分野横断のキーワード「AI」「デュアルユース」の中核に位置づけられる。防衛装備・航空宇宙のデバイスでAIソフトウェアが性能を左右する文脈で、日本が競争上優位な技術と安全保障上獲得すべき技術への集中投資が論じられる。
- H1
- 量子通信が先行実装され、商用QRNG・都市間QKDリピーター・Twin-Field QKD・後量子+量子ハイブリッド暗号が立ち上がる射程。中性原子100量子ビット級が稼働する一方、量子コンピューティングは誤り訂正コストの指数的オーバーヘッドと格闘する段階。NISTは2027年に重要インフラ78%へ後量子暗号義務化を予測する。
- H2
- 政府目標である2030年東名阪QKD社会実装と1万物理量子ビット超の国産システム開発が問われる射程。McKinseyは2030年に世界QKD市場約87億ドル(8.7B$)相当規模、QKDシステムコストのノード当たり大幅低下を予測する。誤り訂正の論理量子ビット化が実用最適化・化学シミュレーションへ接続できるかが分岐点。確度は中。
- H3
- 政府は2040年に世界に先駆けて量子コンピューティング・量子センシングとも統合したオール光量子ネットワークの実現を構想する。量子リピーターによる大陸規模QKDや量子インターネットへの転換が射程に入るが、光子損失による鍵生成率の指数的低下や量子優位性の再現性問題が技術的天井になり得る。射程は広く確度は低い。
- 〔2025〕Commercial QRNG Production >10Mbps
- 〔2025〕EAGLE-1 ESA satellite QKD mission approval
- 〔2025〕Beijing-Shanghai quantum backbone full operationalization
- 〔2025〕Quantum Internet Alliance infrastructure standardization
- 〔2025〕Quantum cryptography NIST standard finalization
- 〔2025〕Atom Computing 100+ neutral atom qubits稼働
- QunaSys株式会社/東京大学発/調達17億円:量子化学計算・量子アルゴリズム。化学・材料計算の量子コンピュータ応用。
- Kyulux/九州大学発/調達35億円:九州大学・安達千波矢教授の有機光電子材料研究から生まれた。TADFは一重項と
- Jij/東京科学大学発:東京科学大学・山城悠の研究から生まれた。量子アニーリング・イジングマシン向け
- キュエル/大阪大学発:大阪大学・北川勝浩の研究から生まれた。超伝導量子ビット制御装置の開発。量子コ
- ミルイオン/東京大学発:東京大学・津田宏治の研究から生まれた。量子化学計算×AI創薬技術。量子化学シ
- フォトンラボ/東京大学発:東京大学・古澤明の研究から生まれた。光量子コンピュータ技術。連続量光量子ビッ
- QuesTek/東北大学発:東北大学・枝松圭一の研究から生まれた。量子暗号通信技術。量子力学の原理に基づ
- 東京大フォトンラボ(0197)/東京大学発:東京大学・古澤明の研究から生まれた。光量子コンピュータ技術。連続量光量子ビッ
04合成生物学・バイオ
- 類型
- イノベーションを通じた成長
- 担当大臣
- 経産大臣
- 検討体制
- 合成生物学・バイオWG (有識者12名)
- 2030年代フュージョン発電実証
- 経産省支援 合計約1兆円規模 / スタートアップ約40社 / 製造拠点25拠点
- バイオものづくり 2040年世界市場120兆円 / 日本10%程度
- バイオ医薬品・再生医療 2040年世界需要230兆円 / 日本10%=23.0兆円
バイオ製造技術の急速な発展で幅広い分野への適用可能性が拡大し、政府は2040年の世界市場を120兆円程度と見込みうち10%程度の獲得を狙う。競争力の源泉はバイオ製造技術そのもので、日本は発酵産業など「ウェット」領域に強みがあり、AI・データ活用で「ドライ」領域を高度化し掛け合わせる勝ち筋を描く。
医療・経済安全保障上、他国依存の現状を打破し国内供給体制を構築する危機管理投資が重要とされる。政府は2040年の世界需要を230兆円程度と見込み、うち10%の23.0兆円を日本で確保する目標を掲げる。日本が強みを持つiPS細胞製品や抗体薬物複合体(ADC)等で開発・製造サイクルを積み上げる構造が駆動要因。
米EU中韓が経済安全保障・医療安全保障の観点から強力に官民投資を進め、米国は国防総省が重要技術に掲げ、特定国がプラットフォーマーとしてデータを集める状況。経産省はこれまで約1兆円規模の支援を行いスタートアップ約40社・製造拠点25拠点と投資が加速。日本のテクノロジー・データが他国に流れる懸念の回避が論点。
AI駆動の酵素進化・自動設計プラットフォームや無細胞タンパク合成、ゲノム読み込みコスト低下($0.01/bp水準)が技術を加速する。CRISPR治療のFDA承認が積み上がり、合成生物学のデザイン自動化が標準化へ向かう。「ウェット」の発酵と「ドライ」のAI・データの掛け合わせが日本固有の駆動軸となる。
- H1
- AI駆動酵素設計・無細胞タンパク合成・連続生産バイオリアクター・マルチプレックスCRISPRが実装段階に入り、ゲノム読み込みコストが$0.01/bpへ低下する射程。政府支援約1兆円・製造拠点25拠点を基盤に、発酵×AIの掛け合わせとiPS・ADCの開発製造サイクルが立ち上がる。スケールアップの死の谷越えが当面の最大課題。
- H2
- McKinseyは2030年に世界合成生物学市場19.6兆ドル相当規模、精密発酵医薬市場6.5兆ドル相当を予測する射程。培養肉コストが$5-8/kgへ低下し、バイオ製造材料が素材市場の数%を占める見込み。日本は発酵基盤を生かしバイオものづくりで世界市場の足場を固められるかが分岐点。確度は中。
- H3
- 政府は2040年にバイオものづくり世界市場120兆円の10%、バイオ医薬品・再生医療230兆円の10%=23.0兆円の獲得を構想する。細胞・精密バイオ製造革命が素材・医療・食を横断して進む射程だが、バイオセキュリティ・倫理危機や規制枠組みの厳格化が破壊・抑制要因として低~中確率で併存する。射程は広く確度は低い。
- 〔2025〕AI-driven enzyme evolution automated platform launch
- 〔2025〕Cell-free bioproduction 100g scale pharmaceutical
- 〔2025〕Synthetic biology design automation standard version 2.0
- 〔2025〕Bioreactor sensor AI predictive control deployment
- 〔2025〕CRISPR治療 FDA承認 第2, 3例
- 〔2026〕Multiplex CRISPR base editor combination therapy
- Logomix/東京科学大学発/調達28億円:東京科学大学・相澤康則の研究から生まれた。大規模ゲノム改変技術。哺乳類細胞の
- リージョナルフィッシュ/京都大学発/調達19.6億円:京都大学・木下政人准教授のゲノム編集水産研究から生まれた。CRISPR-Ca
- bitBiome/早稲田大学発/調達7億円:早稲田大学・細川正人の研究から生まれた。bit-MAP技術による微生物シング
- スパイバー/慶應義塾大学発/調達344億円:慶應義塾大学SFCで始まった人工クモ糸研究から生まれた。クモ糸タンパク質に学
- Cradle/東京大学発:東京大学・大上雅史の研究から生まれた。生成AIによるタンパク質設計技術。大規
- セルラーラボ/神戸大学発:大学の生命科学研究から生まれた。バイオセンサ領域において、生物機能の理解と工
- 株式会社ゲノバイオ/宇都宮大学発:大学の生命科学研究から生まれた。ゲノム編集領域において、生物機能の理解と工学
- 株式会社エボルブテック/法政大学発:大学の生命科学研究から生まれた。ゲノム解析領域において、生物機能の理解と工学
05航空・宇宙
- 類型
- 自律性・不可欠性を起点とした成長
- 担当大臣
- 経済安全保障大臣
- 検討体制
- 航空・宇宙WG (有識者10名)
- 宇宙戦略基金1兆円規模化
- 中国人工衛星 年間製造能力3,500基超・5,000基接近・1万基視野
- 民間航空機 旅客需要 今後20年間で約2倍 / 2050年カーボンニュートラル
- 無人航空機 2030年世界機体市場約1.5兆円 / 空飛ぶクルマ 2040年世界市場約200兆円
- 人工衛星の約半分が海外打ち上げ依存
McKinseyは再利用ロケットの打上げコストが2030年に約10ドル/kgへ低下すると予測する。日本では人工衛星の約半分が海外打上げに依存し自立性に課題があり、政府はサプライチェーン強靱化と射場・燃焼試験設備の基盤強化、宇宙戦略基金の1兆円規模化で国産製造能力の獲得を駆動する。打上げ単価の低下と国産化が宇宙産業の成長を左右する基軸となる。
遠藤典子委員は防衛装備や航空・宇宙領域のデバイスではAIソフトウェアが性能を左右し、安価な無人デバイスの飽和攻撃が戦況を決めると指摘した。RMPでも自律無人システムのスウォーム協調は実験環境では実証されるがGPS拒否環境での信頼性が未検証で、ソフト開発力と量産調達力が競争軸になる。AIとデュアルユースが分野横断のキーワードとして産業の勝敗を分ける。
遠藤典子委員は中国の人工衛星の年間製造能力が3,500基超で5,000基に近づき1万基も視野とし、ウクライナ戦争が示すように国内で早急に大量調達できるかが戦況を左右すると報告した。RMPでも小型衛星コンステレーションは数万基規模の配備計画が進み軌道スペース飽和とデブリ増加が深刻化する。製造スケール格差が安全保障と産業競争の駆動因となる。
政府は日本が強みを持つ月面輸送技術を活用し月面インフラ整備支援や有人与圧ローバ開発、低軌道輸送の高度化・商業化を推進する。半導体・創薬等に低軌道アクセスや実験環境を提供し将来市場獲得を目指す。RMPでは月面ISRUや軌道上製造の商業採算性は概念段階で経済性が未証明であり、輸送技術の強みを下流ビジネスへ繋げられるかが長期の駆動因となる。
- H1
- 政府KPIは無人航空機の世界機体市場が2030年に約1.5兆円へ成長すると見込み、国産機体の量産体制と認証取得能力向上を進める。RMPでも商用ドローン市場は2030年に約1270億ドル(McKinsey)へ拡大しBVLOS規制承認が主要市場の65%(EU 2028)に達する見通しで、TRL7-8の機体が実装段階にある。H1は無人機量産と空飛ぶクルマの認証・サイバーセキュリティガイドライン整備が焦点となる。
- H2
- 政府は射場・燃焼試験設備の基盤強化とアンカーテナンシーで宇宙の自立性確保を進める。RMPの基本シナリオ(確度0.35)は再利用ロケット普及と民間投資加速による着実な商業拡大を描き、小型衛星打上げが2030年に年500回超(BNEF)へ拡大する。H2では国産ロケットの製造能力向上と衛星光通信・軌道上サービス等の中核技術自立が達成軸となる。
- H3
- 政府KPIは民間航空機の旅客需要が今後20年で約2倍に達する成長を背景に、2050年カーボンニュートラルに向けた次世代航空機のインテグレーション能力獲得と完成機事業創出を目指す。空飛ぶクルマは2040年に世界市場約200兆円の試算がある。RMPの宇宙インフラ革命シナリオ(確度0.22, H3)は核心技術ブレークスルーで月面・低軌道開拓需要が顕在化する未来を描く。
- 〔2025〕Blue Origin New Glenn初号機打上
- 〔2025〕Rocket Lab Neutron初打上
- 〔2025〕AST SpaceMobile Direct-to-device衛星サービス
- 〔2025〕JAXA月拠点建設計画開始
- 〔2025〕Tianwen火星無人探査継続運用
- 〔2025〕Caltech SSPD-1 高出力試験達成
- ElevationSpace/東北大学発/調達11万円:東北大学・小林稜平の研究から生まれた。小型回収カプセルによる宇宙環境利用プラ
- アークエッジ・スペース/東京大学発/調達80億円:東京大学・福代孝良の研究から生まれた。超小型衛星バスシステムの開発。6U〜1
- インターステラテクノロジズ/北海道大学発/調達201億円:北海道大学・堀江貴文の研究から生まれた。小型ロケットの開発・製造。民間単独で
- GITAI/東京大学発/調達40億円:東京大学系の宇宙ロボット研究。両端に把持機構を持つ尺取り虫型ロボットで構造体
- アクセルスペース/東京大学発/調達62万円:東京大学工学系研究科での超小型衛星研究から生まれた。50kg-100kg級の
- QPS研究所/九州大学発/調達10億円:九州大学で1990年代から続く小型衛星工学研究を母体に生まれた。QPS-SA
- 株式会社天地人/東京大学発/調達1万円:衛星データを用いた土地評価AI「天地人コンパス」。農業・電力・水道インフラ分
- ispace/東京大学発/調達20億円:東京大学系月探査プロジェクトの流れを汲み小型月着陸船と超小型ローバーを独自開
06デジタル・サイバーセキュリティ
- 類型
- 成長の加速装置となるAIトランスフォーメーション(AX)
- 担当大臣
- 経産大臣、デジタル大臣
- 検討体制
- デジタル・サイバーセキュリティWG (有識者11名)
- 3本柱
- データプラットフォーム 2035年世界50兆円 / 日本1割=5兆円
- ガバメントAI「庁内」 国内企業LLM7社選定
- 2030年代 自動運転グローバル市場で現在の販売台数同様のシェア獲得
- 4つの柱
経産省はフィジカルAI本格化で企業内の貴重なデータを使うステージへ変わり、日本の製造業が蓄積したデータの価値が高まると説明し、データ精製事業者が2035年に世界50兆円規模へ拡大しそのうち1割の5兆円を目指すとした。データプラットフォーム自体が産業になるとの見立てが、AXを成長の加速装置とする中核駆動因となる。製造データの価値化が日本の勝ち筋を規定する。
松尾豊委員はAnthropicの次世代モデルがプログラミング能力向上で既存システムの脆弱性を多数発見した事例を挙げ、AIへの対応は必須で諸外国に後れない動きを取るべきとした。松本大臣はサイバー対処能力強化法に基づく新戦略を防御・抑止、社会全体のレジリエンス、人材・技術エコシステムの3本柱で閣議決定した。AIによる攻撃高度化と防御の同時進化がデジタル分野の駆動因となる。
デジタル庁はGSSとガバメントクラウドのような国・地方のDX基盤を国民生活に不可欠なインフラと位置づけ、複数年度の計画的投資で民間の初期需要を提供し市場拡大につなげるとした。ガバメントAIで国内LLM7社を選定済みで、国産AI・クラウドの市場創出を狙う。RMPでもデータセンター市場は2030年に世界3000億ドル(IDC)へ拡大し、電力制約が成長の鍵となる。公共調達が国産基盤の駆動因となる。
松本大臣はE2Eなど最新の自動運転技術の社会実装を早期に実現し世界トップレベルに追いつく必要があるとし、AI開発投資やデータエコシステム構築、L2++優良車両認定制度の導入を同時並行で進め、2030年代に自動運転車両のグローバル市場で現在の販売台数同様のシェア獲得を目指すとした。AIソフトウェアを核とした自動運転がデジタル・AX分野の駆動因となる。
- H1
- 松本大臣はサイバー対処能力強化法に基づく基本方針と新サイバーセキュリティ戦略を閣議決定し、防御・抑止、社会全体のレジリエンス、人材・技術エコシステムの3本柱で世界最高水準の強靱さを目指す。RMPではゼロトラストがNIST SP 800-207として標準化済(TRL8)、PQCもCRYSTALS-Kyber等がFIPS 203-205として標準化(TRL8)され実装段階にある。H1は新戦略実装とゼロトラスト・耐量子暗号移行が焦点となる。
- H2
- 経産省は国内一次データを活用した国産セキュリティ製品開発、OTシステムなど日本が強みを発揮できる分野での政府率先導入、ASEAN等への進出支援の3策を打ち出した。RMPの基本シナリオ(確度0.35)はAI防御技術の成熟と企業のセキュリティ支出増加を描き、世界市場は2028年に2660億ドル(McKinsey)へ拡大する。H2は国産製品の実績創出とOT分野での競争力確立が達成軸となる。
- H3
- 経産省はデータ精製事業が2035年に世界50兆円規模へ拡大すると見込み、日本の製造業データの価値化で5兆円シェアを狙う。RMPでもデータセンター市場は2030年に3000億ドルへ拡大しAI計算容量は35%CAGRで成長する。長期的には製造データを核としたデータ精製産業の確立と、AIが依存する物理・制度インフラを含むソブリンAI基盤の主権確保が達成軸となる。
- 〔2025〕Enterprise PQC Pilot Deployment Phase 1
- 〔2025〕SBOM Automated Generation Tool Standardization
- 〔2025〕LLM Jailbreak Defense Framework Standardization
- 〔2025〕OT Network Segmentation Mandates CISA Enforcement
- 〔2025〕Deepfake Detection Detection Accuracy >95%
- 〔2025〕Continuous Zero Trust Authentication Standard
- ペプチドリーム/東京大学発/調達1億円:東京大学・菅裕明教授の化学生物学研究から生まれた。flexizymeによる遺
- シリコンフォトニクス/産業技術総合研究所発:大学の電子工学・物理学研究から生まれた。パワー半導体領域において、新規材料・
- QuesTek/東北大学発:東北大学・枝松圭一の研究から生まれた。量子暗号通信技術。量子力学の原理に基づ
- ペイプラットフォーム/立命館大学発:大学の経済学・情報工学研究から生まれた。暗号資産領域において、数理モデル・A
- 株式会社トレードキャピタル/中央大学発:大学の経済学・情報工学研究から生まれた。暗号資産領域において、数理モデル・A
- ウェルスペイメンツ株式会社/名古屋大学発:大学の経済学・情報工学研究から生まれた。暗号資産領域において、数理モデル・A
- クレジキャピタル/東京農工大学発:大学の経済学・情報工学研究から生まれた。暗号資産領域において、数理モデル・A
- 株式会社アセットシステムズ/大阪大学発:大学の経済学・情報工学研究から生まれた。暗号資産領域において、数理モデル・A
07コンテンツ
- 類型
- イノベーションを通じた成長
- 担当大臣
- CJ戦略大臣
- 検討体制
- コンテンツ産業官民協議会 (有識者15名)
- コンテンツ支援 日本約200億円/フランス1200億円
- コンテンツ 2033年海外売上20兆円 / ゲーム約6割=海外売上12兆円
- コンテンツ支援規模 他国より1桁小さい
- ゲーム分野 2033年海外売上12兆円
- アニメ 海外売上の3割・約2.1兆円 / 年平均成長率15% / 映像分野海賊版被害額 年間2.3兆円
- マンガ 海賊版被害額 世界で2.6兆円
- 音楽分野 海外売上の約2% / 実写分野 海外売上の約2%
内閣府はコンテンツ分野が2033年に海外売上20兆円を目指す中、約6割を占めるゲーム分野(海外売上12兆円)を中核に据える。家庭用ゲーム機は世界市場シェアの半分を占め競争力が優位だが、開発費高騰でモバイル・PCゲームの新市場進出に課題がある。RMPでも生成AIによるクリエイティブ制作市場は2032年に674億ドル(McKinsey)へ拡大する。ゲームを牽引役とした海外売上拡大が分野の駆動因となる。
内閣府はアニメが海外売上の3割約2.1兆円を占め年平均成長率15%の高成長分野とする一方、配信権を固定報酬で許諾しヒット時の追加収益を取り込めず、製作委員会方式で制作会社の収益が日本に還流しない問題を指摘した。RMPでもAI生成画像のプロ業務採用は2028年に45%(Gartner)へ拡大する。アニメの高成長と収益還流構造の改革、AI活用ローカライズが分野の駆動因となる。
内閣府はマンガの海賊版被害額が世界で2.6兆円、映像分野で年間2.3兆円に及ぶとし、削除要請や訴訟等の対策とAI活用したローカライズ・翻訳人材育成で供給制約解消を図る。RMPでもAI音楽生成や音声クローンが商用化する一方、C2PA等の真正性標準採用が2027年に60%(EU)へ進む。海賊版被害の解消とAI翻訳によるローカライズ拡大が、日本IPの海外展開の駆動因となる。
会田卓司委員はコンテンツ産業支援の約200億円の予算規模はフランスの1200億円をすぐに上回るべきと主張し、竹内純子委員も他国より1桁小さい支援規模を拡充し産業として健全に発展する構造改革を進めるべきとした。コンテンツは鉄鋼や半導体産業と比肩する輸出額に達しており、支援規模の国際格差是正と構造改革が即効性のある稼ぐ力の駆動因となる。
- H1
- 政府は海賊版対策とAI活用ローカライズ・翻訳人材育成で供給制約を解消し、コンテンツ産業支援規模の拡充と構造改革を進める。RMPでも生成AI画像・音楽・音声クローンが商用化(TRL8)し、C2PA等の真正性標準が2027年に60%へ普及する。H1は海賊版被害の縮小、AIローカライズ基盤の整備、支援規模拡大による中核人材育成と大規模コンテンツ制作の体制づくりが焦点となる。
- H2
- 政府はゲーム分野で2033年海外売上12兆円を目指し、既存IPの収益力を高めつつモバイル・PCゲームの新市場進出と新規性ある作品開発を促す。RMPの拡張クリエイター経済シナリオ(確度0.35)はAI生成品質の段階的改善とハイブリッド作品の商業化を描く。H2はゲームの新市場進出、アニメの収益還流構造改革、創作者経済の確立が達成軸となる。
- H3
- コンテンツは日本が世界に誇りリードする分野で、マンガはゲーム・アニメ・実写の原作供給を通じ日本発コンテンツ全体の競争力を支えるIPの源泉である。RMPの人間とAIの共生ピークシナリオ(確度0.22, H3)はマルチモーダルAIの成熟とクリエイター教育刷新を描く。長期的には日本IPを核に、AIと人の協働でグローバルコンテンツ市場の覇権を確立することが達成軸となる。
- 〔2025〕Midjourney V7 Alpha Launch
- 〔2025〕DALL-E 4 Pre-release
- 〔2025〕Google Veo 3 Commercial API
- 〔2025〕OpenAI Voice Engine Public Launch
- 〔2025〕Pika 2.0 Full Release
- 〔2025〕Udio v2 Music Release
- スタディソリューションズ株式会社/筑波大学発:大学の教育学・認知科学研究から生まれた。教育コンテンツ領域において、学習科学
- スタディイノベーション株式会社/高知大学発:大学の教育学・認知科学研究から生まれた。教育コンテンツ領域において、学習科学
- ナレッジワークス/東京理科大学発:大学の教育学・認知科学研究から生まれた。教育コンテンツ領域において、学習科学
- 株式会社ティーチラボ/徳島大学発:大学の教育学・認知科学研究から生まれた。教育コンテンツ領域において、学習科学
- popIn/東京大学発:東京大学・程涛の研究から生まれた。ネイティブ広告プラットフォーム。記事コンテ
- スクールテック/岩手大学発:大学の教育学・認知科学研究から生まれた。学校DX領域において、学習科学の知見
- メンターアカデミー株式会社/同志社大学発:大学の教育学・認知科学研究から生まれた。STEM教育領域において、学習科学の
- 株式会社スタディラーニング/岩手大学発:大学の教育学・認知科学研究から生まれた。AI学習領域において、学習科学の知見
08フードテック
- 類型
- イノベーションを通じた成長
- 担当大臣
- 農水大臣
- 検討体制
- フードテックWG (有識者7名)
- 植物工場100兆円産業/創業4年目でハチ完全受粉成功/時価総額世界トップ
- 1パック50ドル→7ドル代(7年)/数年以内に500円で利益/投資要請 数百億〜1000億(10年スパン)
Oishii Farm CEOは植物工場が気候変動で既存農業コストが急騰する中トヨタ・テスラクラスの企業が出る100兆円産業になると説明し、施設園芸と工業を併せ持つのは日本だけで10年は他国が追いつけないとした。政府は日本品質の農産物と植物工場システムをパッケージ化し食料安定供給・環境負荷低減ソリューションとして国内外に展開する。施設園芸×工業の固有強みが分野の駆動因となる。
政府は陸上養殖が海洋環境変化に左右されず水産物の安定供給を可能にする一方、まだ実証フェーズの技術とした。日本には水処理・浄化技術、多様な魚種の種苗生産技術、最先端ゲノム関連技術、藻類の発酵技術の強みがある。RMPでも養殖生産は2030年に世界供給の13%(OECD)へ拡大する。用途・規模に応じた安定生産モジュールの確立と水処理技術優位が陸上養殖の駆動因となる。
政府は日本の豊かな食文化を背景とした発酵技術・調味技術、高品質な農林水産物、食品への高い信頼性を強みに、食料・環境・栄養等の社会課題に対応する非動物由来タンパク食品や機能性栄養食品の国内外需要拡大を見込む。RMPでも精密発酵市場は2035年に150億ドル(McKinsey)へ拡大する。発酵・調味技術を核とした新規食品開発が分野の駆動因となる。
政府は人手不足解消の観点から食品機械の高性能化が世界的に進展し、日本の食品加工機械は耐久性やアフターフォローでハード・ソフト両面の強みを持つとした。Oishii Farm CEOはプラント輸出で自動車産業に続く100兆円産業創出を目指すとした。RMPでも農業ロボティクス市場は2032年に180億ドル(IDC)へ拡大する。食品機械・植物工場プラントの輸出モデルが分野の駆動因となる。
- H1
- 政府は植物工場の光熱費等の収益性改善を克服し国内外に展開、陸上養殖は安定生産モジュールの確立を進める。Oishii FarmはイチゴでハチによるAI受粉に成功し収益化を達成、価格を7年で50ドルから7ドル代へ低減した。RMPでも垂直農法・精密発酵が商用段階(TRL8)にある。H1は植物工場の収益性改善と陸上養殖の実証脱却、食品機械の輸出基盤整備が焦点となる。
- H2
- 政府は日本品質の農産物と植物工場システムのパッケージ化、陸上養殖の安定生産モジュール、食品機械、新規食品を国内外に展開する。RMPの段階的デジタル化シナリオ(確度0.35)はAI駆動の作物分析と精密肥料施用の浸透を描き、垂直農法市場は2030年に250億ドル(Statista)へ拡大する。H2はフードテックのパッケージ輸出と非動物由来タンパク等の新規食品市場拡大が達成軸となる。
- H3
- 鈴木農水大臣は激甚化する自然災害・気候変動に左右されない安定的食料生産力の確保が可能になり、植物工場等フードテックへの投資が近い将来日本の稼ぐ力になると強調した。Oishii Farm CEOはプラント輸出で自動車産業に続く新たな100兆円産業創出を目指す。RMPのフードテック爆発的成長シナリオ(確度0.22)も都市農業の成長を描く。気候変動下の食料安全保障と新産業創出が長期の達成軸となる。
- 〔2025〕Cultivated Meat Cost Target 2025
- 〔2025〕Vertical Farm Profitability Threshold
- 〔2025〕EU Cultivated Meat Regulatory Framework
- 〔2025〕Agricultural AI Yield Prediction Accuracy
- 〔2025〕Automated Crop Monitoring Drone Fleet
- 〔2025〕Cultivated Meat FDA Multi-Product Approval
- bitBiome/早稲田大学発/調達7億円:早稲田大学・細川正人の研究から生まれた。bit-MAP技術による微生物シング
- アルガルバイオ/東京大学発/調達5.9億円:東京大学・木村周の研究から生まれた。微細藻類の大量培養有用物質抽出技術。独自
- つばめBHB/東京工業大学発/調達53億円:東京工業大学・細野秀雄教授の無機材料研究から生まれた。12CaO・7Al2O
- グランドグリーン/名古屋大学発/調達6万円:名古屋大学・丹羽康夫の研究から生まれた。接ぎ木技術を利用した異種植物間遺伝情
- ユーグレナ/東京大学発/調達78万円:東京大学農学部でのユーグレナ大量培養研究から生まれた。Euglena gra
- エディットフォース/九州大学発/調達18億円:九州大学・中村崇裕准教授のPPRタンパク質研究。PPRモチーフのアミノ酸残基
- グリラス/徳島大学発:徳島大学・渡邉崇人の研究から生まれた。食用コオロギの大量飼育加工技術。フタホ
- セルラーワークス/富山大学発:大学の生命科学研究から生まれた。タンパク質工学領域において、生物機能の理解と
09資源・エネルギー安全保障・GX
- 類型
- 自律性・不可欠性を起点とした成長
- 担当大臣
- 経産大臣(出席)
- 検討体制
- GX実現に向けた専門家WG
- ロードマップ
- GXにおける『分野別投資戦略』に基づき、総合的に取組を進めつつ、特に当該分野においてロードマップを策定する
- 世界LNG流通量 約5億トン/2030年代+2億トン/米国が3分の1供給
- GX 20兆円規模の先行的投資支援
- 次世代型地熱 GI基金対象に追加 / 2030年代早期実用化
経産省はGX推進法に基づき成長志向型カーボンプライシングで財源を確保し、複数年度・官民連携で研究開発から設備投資・需要創出まで20兆円規模の先行的投資支援を講じるとした。国産エネルギー強化やデータセンターの省エネ技術支援、GX戦略地域制度を通じたワットビット連携、AZEC等の海外市場展開を進める。GXを切り口とした危機管理投資・成長投資が分野の中核駆動因となる。
経産省はペロブスカイト太陽電池が日本発技術でヨウ素をはじめほとんどのサプライチェーンを国産でまかなえる国産エネルギーとし、中国等に先駆け昨年末に量産を開始したことを受けビル屋上・壁面・空港・道路等の公共施設に集中導入するとした。RMPでもペロブスカイト効率は20%超を達成しタンデム化が進む。国産サプライチェーンと公共施設の率先導入がエネルギー分野の駆動因となる。
遠藤典子委員はデータセンターの旺盛な電力需要を背景に小型モジュール炉開発が世界で進み、日本の造船企業が英国原子力ベンチャーに投資、月面開発でも原子力利用が計画されると言及した。経産省も次世代革新炉のサプライチェーン強化・人材育成・規制予見性向上に取り組む。RMPでもSMRは世界で2040年に60GW(IEA)へ拡大する。次世代革新炉とAI・データセンター電力需要への対応が駆動因となる。
経産省は水素・アンモニアが化石燃料を代替する有力手段として世界的に大きな市場が期待され、日本はガスタービン・水電解装置・船舶・燃料電池に強みを持つとした。グリーン鉄は最もCO2を排出する鉄鋼産業が高炉を高品質高炉へ転換しつつあり、中国等の参入を防ぎ早期に日本企業による市場確立を図る。RMPでもグリーン水素は2030年に2ドル/kg(IEA)を目指す。水素・グリーン鉄を核とした産業GX転換が駆動因となる。
- H1
- 竹内純子委員は何はなくともエネルギーとし既存原子力発電の活用、CO2排出の少ないLNG火力の活用、現実的なGX政策を要請した。遠藤典子委員も中東情勢を踏まえ再稼働加速とLNG高効率ガス発電のアジア輸出再開を主張した。RMPでもペロブスカイト効率20%超・グリッド蓄電が実装段階にある。H1は既存原子力の再稼働、ペロブスカイト公共導入、LNGによる足元の安定供給確保が焦点となる。
- H2
- 経産省は次世代型地熱(クローズドループ)をGI基金対象に追加し2030年代早期の実用化・海外市場を視野に支援、洋上風力も制度を手直しし世界トップの風車メーカーと連携、水素サプライチェーンと次世代革新炉を進める。RMPの段階的脱炭素シナリオ(確度0.35)はグリッド統合の課題を伴いつつ再エネコスト低下を描く。H2は次世代地熱・洋上風力・水素サプライチェーンの実装が達成軸となる。
- H3
- 資源エネルギー庁長官は外的ショックに強い強靱なエネルギー需給構造を目指し、大規模脱炭素電源・次世代革新炉・フュージョン・次世代地熱・水素・CCS等で産業構造を転換するとした。竹内純子委員はソブリンAIをAIが依存する物理・制度インフラの主権確保と捉えAI・エネルギー横断の具体策を要請した。RMPの再生可能エネルギー革命・核融合シナリオ(H3)も描く。長期的には強靱な需給構造とソブリンAI基盤が達成軸となる。
- 〔2025〕Toyota solid-state battery pilot production
- 〔2025〕Climeworks Mammoth DAC plant operational
- 〔2025〕NuScale UAMPS Project licensing milestone completion
- 〔2025〕Advanced Reactor Demonstration Program (ARDP) Phase 2 continuati
- 〔2025〕UK Generic Design Assessment (GDA) Step 4 clearance for first SM
- 〔2025〕HALEU fuel assembly manufacturing scale-up to pilot production (
- ソニア・セラピューティクス/東北大学発/調達12万円:東北大学・川瀬利弘の研究から生まれた。集束超音波(FUS)を用いた非侵襲的治
- つばめBHB/東京工業大学発/調達53億円:東京工業大学・細野秀雄教授の無機材料研究から生まれた。12CaO・7Al2O
- ユーグレナ/東京大学発/調達78万円:東京大学農学部でのユーグレナ大量培養研究から生まれた。Euglena gra
- Kyulux/九州大学発/調達35億円:九州大学・安達千波矢教授の有機光電子材料研究から生まれた。TADFは一重項と
- Helical Fusion/核融合科学研究所発/調達9万円:核融合科学研究所・田口昂哉の研究から生まれた。ヘリカル型核融合炉の設計・開発
- アスエネ株式会社/慶應義塾大学発/調達42億円:企業のCO2排出量計測・削減・報告SaaS。サプライチェーン全体のScope
- グリーンケミカル/東京大学発:東京大学・杉山正和の研究から生まれた。CO2からの化学品合成技術。再生可能エ
- グリーンサイエンス/東京医科歯科大学発:大学のエネルギー・環境工学研究から生まれた。バイオマス領域において、カーボン
10防災・国土強靱化
- 類型
- 自律性・不可欠性を起点とした成長
- 担当大臣
- 国土強靱化担当大臣(出席)、防災大臣(出席)
- 検討体制
- 国土強靱化推進会議 (有識者19名)
防災・国土強靱化分野は、人命を守るだけでなく災害時にも交通・通信・エネルギーを強靱化して経済を回す「危機管理投資」として政府に位置づけられる。2025年6月閣議決定の第1次国土強靱化実施中期計画が補正予算からスタートしており、上下水道管路の更新やインフラ老朽化対策を中心に成長投資へ接続する取組がドライバーとなる。
災害が頻発化・激甚化し将来的な担い手不足が見込まれる中、災害リスクの予測技術・施工の自動化遠隔化・防災資機材といったデジタル等の新技術の活用が不可欠とされる。rmpでもAI亀裂検出精度99%や建設ロボット労働生産性2倍化(2027年・TRL8)がH1マイルストーンとして観測され、技術駆動の省力化が分野を牽引する。
災害大国日本が強みを持つ防災技術を、技術開発・商品化・現場実装の好循環で防災産業として振興し、官民一体で海外展開して「海外でも稼げる成長産業」につなげる方針がドライバーとなる。現場ニーズの製品反映、有望技術の登録認証制度、公共調達による需要喚起、国際標準化に取り組むとされる。
ロードマップ全体の方向性として、無人化・省力化・データドリブンなインフラ(情報通信立国)、再生可能な資源循環(資源循環立国)、レジリエンス(国土強靱化)の3つが日本の成長の柱と整理され、防災・国土強靱化は「レジリエンス立国」として国家像に位置づけられる。マテリアル・バイオ・情報通信分野と連関した複線的戦略がドライバーとなる。
- H1
- 2026-27年にかけてAIによる建造物亀裂検出(精度99%・TRL8)、IoTセンサ低コスト化・電源自給、構造ヘルスモニタリングの常時監視標準化、BIM国際標準ISO19650フル実装(官公庁工事で適用率向上)が進む。政府の第1次実施中期計画が補正予算から走り、災害リスク予測・自動施工技術の現場実装サイクルが立ち上がる。
- H2
- 2028-30年代前半にかけてrmp予測では水再利用市場が約128億ドル、漏水検知・需要予測のスマート水管理が拡大し、上下水道管路更新とIoT水質監視が連動する。気候災害の増加と保険料急騰を背景に気候変動対応型建設の標準化(rmpシナリオ確率0.35)が進み、レジリエンス投資が制度的に定着していく射程。
- H3
- 長期射程では、防災技術が技術開発・商品化・現場実装の好循環を経て成熟し、官民一体の海外実証・国際標準化を通じて「海外でも稼げる成長産業」として確立する。情報通信立国・資源循環立国とあわせたレジリエンス立国の国家像が定着し、自律建設ロボット産業の出現(rmp disruptionシナリオ)が分野構造を変える可能性がある。
- 〔2025〕Net-Zero Energy Buildings in Mainstream Markets
- 〔2026〕Electrochemical PFAS defluorination (TRL 6)
- 〔2026〕CLT中層化・耐火技術実証完了
- 〔2026〕3D印刷建築の商用規模プロジェクト5件達成
- 〔2026〕AI深層学習による建造物亀裂検出の精度99%達成
- 〔2026〕AI建物性能予測精度85%以上達成
- LocationMind/東京大学発/調達50万円:東京大学・桐谷直毅の研究から生まれた。PPM(People Point Me
- QPS研究所/九州大学発/調達10億円:九州大学で1990年代から続く小型衛星工学研究を母体に生まれた。QPS-SA
- Synspective/東京大学発:東京大学関連の小型SAR研究を起点に生まれた。StriXは100kg級衛星に
- RTi-cast/東北大学発:東北大学・越村俊一の研究から生まれた。リアルタイム津波浸水予測技術。津波発生
- サテライトテック株式会社/横浜国立大学発:大学の航空宇宙工学研究から生まれた。宇宙ロボット領域において、軌道力学・推進
- アストロシステムズ/宮崎大学発:大学の航空宇宙工学研究から生まれた。宇宙探査領域において、軌道力学・推進工学
- コスモサイエンス/名古屋大学発:大学の航空宇宙工学研究から生まれた。軌道サービス領域において、軌道力学・推進
- スペースサイエンス株式会社/関西大学発:大学の航空宇宙工学研究から生まれた。宇宙通信領域において、軌道力学・推進工学
11創薬・先端医療
- 類型
- イノベーションを通じた成長
- 担当大臣
- 科技政策大臣、デジタル大臣
- 検討体制
- 創薬・先端医療WG (有識者10名)
- 日米欧の同時承認取得 / 特許品市場規模 世界市場と同水準の成長
- 医療機器メーカーの世界獲得市場 2040年28兆円
- 健康投資額 2025年約1兆円 → 2040年までに約2倍
日本は高い基礎研究力と高品質な治験環境に強みを持ち(免疫分野でのノーベル賞受賞も背景)、これを活かして治験体制の強化とAI・データ利活用による研究開発の高度化・効率化で、日本発の創薬シーズを一気通貫でグローバルに社会実装する「世界直行型」開発を実現し海外市場獲得を目指すことがドライバーとなる。実用化人材不足・スタートアップ資金不足が課題。
創薬力をいかに上げるかについてAI for Scienceが鍵とされ、日本の製薬企業に眠る知見を発見するナレッジAIと、AlphaFoldのようなシミュレーションAIの両輪を回すことが重要とされる。rmpでもAlphaFold3の創薬スクリーニング統合(2026・TRL8)が観測され、AI駆動の研究開発プロセス高度化が分野を牽引する。
診断機器は画像技術を中心に高い競争力を持ち、AI技術を取り込んだ革新的デバイスの創出とオープンイノベーションコア拠点の強化で世界市場獲得を目指す。あわせてライフログデータを活用したヘルスケア関連サービスの社会実装を進め、予防医療による健康医療安全保障を実現することがドライバー。医療機器メーカーの世界獲得市場2040年28兆円、健康投資額2040年までに約2倍が目標。
COVID-19に代表される感染症医薬品は供給途絶が国民の生命に直結するため、供給途絶リスク低減が急務とされる。平時有事の需給変動、抗菌薬原材料の特定国依存、免疫グロブリンの国内自給未達が課題で、買上げ・備蓄支援、国際規制調和、国内生産体制確保に取り組むことがドライバーとなる。医療DX基盤のクラウドネイティブ刷新も創薬・先端医療機器開発に接続する。
- H1
- 2026年前後にrmpではCRISPR in vivo眼疾患治療の臨床承認、mRNA個別化ネオアンチゲン治療承認、肝臓in vivo CRISPR治療、AlphaFold3の創薬スクリーニング統合が観測される。FDAは年12-18件の新規遺伝子治療承認(2026・Goldman Sachs予測)へ拡大見込み。日本は世界直行型開発と治験体制強化で日米欧同時承認を狙う射程。
- H2
- 2027-28年にかけてrmpではセノリティクスの生物学的老化マーカー40%低減(2028)、iPSC由来療法14件承認・同種細胞療法18件承認(2028)、AI創薬のR&D採用72%が予測される。METIによる再生医療臨床経路規制(2027)、WHOによる長寿バイオマーカー標準化(2027)が制度面を整え、革新的デバイス世界市場28兆円(2040)への成長軌道が形成される射程。
- H3
- 長期射程では、創薬力強化と感染症対応製品の国産体制が成熟し「健康医療安全保障」が確立する。ライフログ活用のヘルスケアサービスが社会実装され予防医療市場が成熟、アジア諸国等への海外展開が進む。精密医療革命(rmp optimistic 0.28)や、生物学的時間逆行など長寿シンギュラリティ的技術(disruption・低確率)が分野の上限を押し広げる可能性がある。
- 〔2025〕AI-Powered Drug Repurposing (2025)
- 〔2025〕CAR-T Solid Tumor Efficacy Breakthrough (2025)
- 〔2025〕Prime Editing Clinical Trial Initiation (2025)
- 〔2025〕Organ-on-Chip Multi-Tissue Integration (2025)
- 〔2026〕Senolytic FDA IND Application (2026)
- 〔2026〕Neural Regeneration iPSC-Derived Cell Transplant (2026)
- Logomix/東京科学大学発/調達28億円:東京科学大学・相澤康則の研究から生まれた。大規模ゲノム改変技術。哺乳類細胞の
- ペプチドリーム/東京大学発/調達1億円:東京大学・菅裕明教授の化学生物学研究から生まれた。flexizymeによる遺
- Heartseed/慶應義塾大学発/調達20億円:慶應義塾大学・福田恵一教授の心臓再生医学研究から生まれた。ヒトiPS細胞から
- サイフューズ/佐賀大学発/調達14億円:佐賀大学・中山功一の研究から生まれた。バイオ3Dプリンティング技術「剣山メソ
- セルージョン/慶應義塾大学発/調達28.3億円:慶應義塾大学・榛村重人の研究から生まれた。iPS細胞由来角膜内皮代替細胞の開
- iHeart Japan/京都大学発/調達8万円:京都大学・山下潤の研究から生まれた。iPS細胞由来心血管細胞シートの開発。心
- ミルイオン/東京大学発:東京大学・津田宏治の研究から生まれた。量子化学計算×AI創薬技術。量子化学シ
- Cradle/東京大学発:東京大学・大上雅史の研究から生まれた。生成AIによるタンパク質設計技術。大規
12フュージョンエネルギー
- 類型
- イノベーションを通じた成長
- 担当大臣
- 科技政策大臣
- 検討体制
- フュージョンエネルギーWG
- 2030年代発電実証
- 2030年代の発電実証
フュージョンエネルギーは多様な技術の結集を要するが、ITER計画等での長年の研究開発により日本は世界トップレベルの技術を保有する。この優位性を活かしフュージョンエネルギー発電システムを世界に先駆けて確立し、エネルギー安全保障強化とシステム輸出等による海外市場獲得を勝ち筋とすることが分野の中核ドライバーとなる。
当面は国による実績ある方法での技術開発に加え、スタートアップ等による野心的技術開発を推進する。これから研究開発を本格的にスタートするテーマは民間で予見性を得ることが難しいため、初期段階では国が国家戦略に基づいて前面に立ち民間の予見性を高めるべきとされ、官民併走が分野を駆動する。数年後を目途に集中支援するシステムを決定する。
量子・宇宙・フュージョンエネルギーなど成長が見込まれ研究開発の難易度が高い技術領域について研究開発税制を強化する方針が示され、フュージョンが最先端の不可欠性を競い合う場所と位置づけられる。エネルギー安全保障の強化を勝ち筋とし、最終財・サービスとの連関や製造業・サービス業の連関も重視されることがドライバーとなる。
rmpでは民間フュージョンのベンチャー資金が2027年に年25億ドルでピークと予測され、Commonwealth Fusion(SPARC)・Helion・Tokamak Energy・TAEなど多様な方式が競争する。日本のITER由来トカマク技術と高温超伝導(HTS)磁石の成熟が、グローバルな技術・投資競争の中で日本の立ち位置を駆動する。
- H1
- 2024年のJT-60SA初プラズマ運転を起点に、2026年前後にrmpではJT-60SAのQ因子1.5+運転、ITER初プラズマ、SPARCのQ>2が観測される(ただしITER初プラズマは遅延傾向で確度0.42)。2027年には民間フュージョン各社が正味エネルギー利得の実証を狙う射程。日本は国主導の技術開発と数年後の集中支援システム決定で足場を固める。
- H2
- 政府は2030年代の発電実証の実現を明示的な目標に掲げ、ITER計画等で培った技術力を活かして日本が世界に先駆けてフュージョンを実現することを目指す。rmp基本シナリオ(Steady Progress base 0.35)では、ITER完成・HTS磁石成熟・民間投資継続・政府支援持続が駆動力となるが、トリチウム燃料確保・プラズマ制御・材料劣化が課題として残る。
- H3
- 長期射程では、発電実証を経てフュージョンエネルギー発電システムが確立し、エネルギー安全保障の強化とシステム輸出等による海外市場獲得が実現する勝ち筋が見込まれる。rmp楽観シナリオではNIF点火成功・HTS磁石革新・大規模投資再開が後押しするが、トリチウム生産インフラ・規制環境整備の遅れ・建設リスクが上限を制約する。
- 〔2025〕ITER tokamak construction phase completion
- 〔2025〕Commonwealth Fusion SPARC first plasma target
- 〔2025〕HTS magnet field record 45 Tesla achieved
- 〔2025〕SPARC regulatory approval pathway finalization
- 〔2025〕ITER first plasma achievement
- 〔2025〕Tokamak Energy ST40 successor commercial model announcement
- 京都フュージョニアリング/京都大学発/調達94万円:京都大学の核融合炉工学研究から生まれた。核融合炉では中性子が持つ高温熱をブラ
- Helical Fusion/核融合科学研究所発/調達9万円:核融合科学研究所・田口昂哉の研究から生まれた。ヘリカル型核融合炉の設計・開発
- Tier IV/東京大学発/調達85億円:東京大学・名古屋大学系の自動運転研究から生まれた。AutowareはLinu
- Pale Blue/東京大学発:東京大学航空宇宙工学の浅川純の宇宙推進研究から誕生。水を電気分解し水蒸気をプ
- マテリアルイノベーションつくば/物質・材料研究機構発:物質・材料研究機構・熊倉浩明の研究から生まれた。鉄系超伝導体薄膜・線材の製造
- 株式会社ビームフォーフュージョン/調達5000万円
- 株式会社MiRESSO/調達42万円
- 株式会社EX-Fusion/調達26万円
13マテリアル(重要鉱物・部素材)
- 類型
- 自律性・不可欠性を起点とした成長
- 担当大臣
- 経産大臣(出席)
- 検討体制
- 産業構造審議会 製造産業分科会等 (有識者15名)
- 高性能磁石の製造能力 特定国以外では日本のみ
- マンガン団塊 2030年代前半商業生産/レアアース泥 第3期SIP
レアアースをはじめとする重要鉱物等の自律性確保に向け、供給源の多角化・生産能力拡大を進めるとともに、供給側だけでなく需要側による調達切替えも検討し供給と需要のバランスを取りながらサプライチェーン強靱化を図ることがドライバーとなる。重要鉱物は蓄電池・モーター・半導体等の生産に不可欠で、特定国依存からの脱却が課題。同志国との国際連携を進める。
永久磁石はレアアースを用いた代表的製品で最終的にモーターになりEV等に使われ、高性能磁石の製造能力を有するのは特定国以外では日本のみという不可欠性を持つ。自律性確保と欧米に対する不可欠性のため、原材料の安定調達(調達先多角化・リサイクル・省レアアース磁石・レアアースフリー磁石)と磁石製造能力の増強・設備投資の2つの柱が分野を駆動する。
半導体などの成長産業で高機能な革新的金属部素材が求められるが市場規模が限定的で量産技術開発が難しく民間単独では進まない。素材探索と量産加工技術確立への技術開発・設備投資、秘匿計算技術等を用いたAI駆動素材開発プロジェクト、欧州の脱炭素要請に対応する低炭素金属部素材の国内生産技術・リサイクル基盤構築が分野を駆動する。炭素繊維・半導体材料で高い競争力。
二次資源である再生材の質・量確保と利用拡大、中下流企業と連携した調達切替促進がドライバーとなる。rmpではEUの電池リサイクル規制(EU電池規則 EU2023/1542・拘束力ある回収目標)が高確度で観測され、リチウム・銅等の回収効率向上が進む。グローバルな循環経済規制が、再生材を国内サプライチェーン強靱化に取り込む流れを駆動する。
- H1
- 2025-26年にrmpではEU電池リサイクル規制の施行、乾式・湿式リサイクルのパイロット(80%回収効率)、循環EV電池設計標準ISO24496、直接リチウム抽出(DLE)パイロットが観測される。日本は重要鉱物の供給多角化・国家備蓄強化と並行して、再生材の質量確保・調達切替を進め、永久磁石の製造能力増強・設備投資に着手する射程。
- H2
- 2028-30年にかけてrmpではアルミ自動車用途リサイクル65%、リチウム回収効率90%(湿式)、ブロックチェーン追跡40%、銅電子廃棄物回収82%が予測され、電池リサイクル容量2.3Mt/年(2030・IEA)、市場185億ドル(2030)へ拡大する。日本は革新的金属部素材の量産加工技術確立、低炭素部素材の国内生産・リサイクル基盤構築で素材自律性を高める射程。
- H3
- 長期射程では、重要鉱物の供給多角化・国家備蓄・有志国共同備蓄・緊急時相互融通と、二次資源の循環利用が定着し、レアアース・重要鉱物の自律性が確保される。永久磁石・革新的金属部素材・低炭素部素材で欧米に対する不可欠性を確立し、経済安全保障の中核として情報通信・資源循環・レジリエンスの複線的国家戦略に組み込まれる射程。材料代替の波(rmp disruption)も構造を変え得る。
- 〔2025〕Nickel-rich NCA/NCM recycling process TRL7 pilot
- 〔2025〕Pyrometallurgical recycling facility certified EU BREF
- 〔2025〕Circular EV battery design standard ISO 24496
- 〔2025〕Thermal runaway recycling containment ISO standard
- 〔2025〕Solid-state battery recycling pilot TRL5
- 〔2025〕Indium recovery from LCD waste >80%
- つばめBHB/東京工業大学発/調達53億円:東京工業大学・細野秀雄教授の無機材料研究から生まれた。12CaO・7Al2O
- エネコートテクノロジーズ/京都大学発/調達55億円:京都大学・若宮淳志教授の材料化学研究から生まれた。ABX3型有機無機ハイブリ
- ElevationSpace/東北大学発/調達11万円:東北大学・小林稜平の研究から生まれた。小型回収カプセルによる宇宙環境利用プラ
- アルガルバイオ/東京大学発/調達5.9億円:東京大学・木村周の研究から生まれた。微細藻類の大量培養有用物質抽出技術。独自
- エレファンテック/東京大学発/調達40万円:東京大学発。銀ナノインクをインクジェットで必要部位のみに形成し、還元処理と銅
- Kyulux/九州大学発/調達35億円:九州大学・安達千波矢教授の有機光電子材料研究から生まれた。TADFは一重項と
- スパイバー/慶應義塾大学発/調達344億円:慶應義塾大学SFCで始まった人工クモ糸研究から生まれた。クモ糸タンパク質に学
- TBM/東京大学発/調達135億円:東京大学・山﨑敦義の研究から生まれた。石灰石を主原料とする新素材LIMEX。
14港湾ロジスティクス
- 類型
- 自律性・不可欠性を起点とした成長
- 担当大臣
- 国交大臣
- 検討体制
- 港湾ロジスティクスWG (有識者9名)
- 貿易量の99%が港湾を利用
- サイバーポート 利用者を2035年度までに現在の10倍
- 次世代型倉庫 2030年代までに40万設備トンの保管能力強化
我が国の貿易量の99%が港湾を利用する中、港湾荷役機械・サイバーポート・次世代型倉庫の強化が成長の核となる。国産荷役機械は生産能力不足・他国との競争激化・国内港湾の自動化遠隔操作化の遅れが課題で、政府は生産設備投資支援・国内港湾への自動化導入支援・国際コンテナ戦略港湾の機能強化により国内市場維持と国外市場拡大を狙う。労働環境改善と生産性向上の観点からも自動化が必須と位置付けられる。
サイバーポートは港湾関係情報を一元管理し貿易・経済活動を支えるデータプラットフォームとして円滑な港湾ロジスティクスに不可欠。必要情報が完全に含まれていない・貿易プラットフォーム間の仕様不統一・サイバーリスク増大が課題で、政府は機能強化とデジタル標準化のルール作り・セキュリティ対策を推進し、利用者を2035年度までに現在の10倍に増やしデジタル標準化を実現する目標を掲げる。
近年の貨物需要増大で港湾背後の倉庫の保管容量確保が求められるが、土地不足で十分な保管能力が確保できず、日本の港湾で保管しきれない貨物が外国で一時保管される状況も生じている。政府はインフラ整備や倉庫の集約・再編にAI・IoTを活用し庫内作業を自動化・機械化した次世代型倉庫を促進し、2030年代までに40万設備トンの保管能力強化を図る。コールドチェーン物流サービス規格の海外展開も国際競争力強化につなげる。
ラストワンマイルから倉庫・港湾まで自動化技術が成熟しつつあり、自律配送車両・倉庫ロボティクス・無人荷役が商用展開段階に入る。同時にIMOの2030年炭素強度規制が海運に脱炭素を強い、AIによる配送経路最適化が燃料消費削減の梃子となる。技術側の成熟と規制側の圧力が相まって港湾ロジスティクスの構造転換を駆動するが、労働組合の抵抗と法的責任の曖昧性が普及速度を制約する。
- H1
- 倉庫ロボティクスが商用化水準(TRL8-9)に達し、AutoStore等の高密度保管・GreyOrange等のAI駆動ロボティクスがアジア太平洋で展開。政府はサイバーポートのデジタル標準化ルール作りと自動化導入支援を進める。McKinsey等は倉庫ロボティクスが荷役効率を35-40%改善すると見込むが、導入コスト(1倉庫数千万円)とROI期間5-8年が中小港湾への普及の壁になる。
- H2
- 政府KPIのサイバーポート利用者10倍(2035年度)と次世代型倉庫40万設備トン(2030年代)が達成局面に入る射程。段階的デジタル化シナリオ(rmp base 0.35)が中心線で、AI最適化・労働力不足・eコマース需要が駆動。ブロックチェーンによる完全トレーサビリティ(rmp disruption 0.22)も並走するが、レガシーシステム統合困難と業界標準化の遅れが分岐点。確度は中。
- H3
- 自律型ハイパーローカル配送ネットワークや量子コンピュータによるリアルタイム在庫最適化が破壊的シナリオとして低確率で存在する(rmp disruption 量子0.03)。完全自動化・ロボティクス主導(rmp optimistic 0.25)が実現すれば国産荷役機械の海外市場拡大が加速するが、量子技術の実用化時期不確実性・サイバーセキュリティ・雇用問題が制約。射程は広く確度は低い。
- 〔2025〕Level 4 autonomous trucking regulatory framework adoption in Tex
- 〔2025〕EU autonomous vehicle insurance requirements standardization
- 〔2025〕Global supply chain data standards initiative finalization
- 〔2025〕Aurora Driver commercial operation licenses 10 states
- 〔2025〕Warehouse automation labor displacement tax policy adoption
- 〔2025〕Cold Chain IoT Sensor Standardization Adoption
- Telexistence/東京大学発/調達230億円:東京大学・舘暲名誉教授が1980年に提唱したテレイグジスタンス概念の事業化。
- ispace/東京大学発/調達20億円:東京大学系月探査プロジェクトの流れを汲み小型月着陸船と超小型ローバーを独自開
- テラドローン/東京大学発/調達80億円:東京大学・徳重徹の研究から生まれた。ドローンによる測量・点検・物流ソリューシ
- MUJIN/東京大学発/調達362億円:CMU Robotics InstituteのRosen DiankovのO
- 株式会社ACSL/千葉大学発/調達35万円:国産産業用ドローン「PF2」「SOTEN」。インフラ点検・物流・防衛用途。
- アスエネ株式会社/慶應義塾大学発/調達42億円:企業のCO2排出量計測・削減・報告SaaS。サプライチェーン全体のScope
- Jij/東京科学大学発:東京科学大学・山城悠の研究から生まれた。量子アニーリング・イジングマシン向け
- Rapyuta Robotics/チューリッヒ工科大学発/調達64億円:ETHチューリッヒ発のクラウドロボティクス研究。ROS系ソフトをロボット側と
15防衛産業
- 類型
- 自律性・不可欠性を起点とした成長
- 担当大臣
- 経産大臣、防衛大臣
- 検討体制
- 防衛産業WG (有識者18名)
- 日本の財・サービス輸出22%/財15%/韓国・ドイツ40%超
- Defense Innovation Meeting 対面約100社・オンライン約500人
安価かつ多種多様な無人機を大量に使った戦い方やAI・ネットワークによる意思決定の迅速化という新しい戦い方が顕在化し、防衛省は安保3文書改定に向けた検討を進める。小型無人航空機は新しい戦い方を支える重要装備品で、早期に大量生産可能な国内生産基盤の構築が不可欠。重要構成品の供給停滞リスクと量産体制を支える需要不足が課題で、政府は民生市場も見据えた量産設備投資・ファストパス調達・国産品需要拡大を一体的に進める。
防衛と民生の垣根が消えつつある今、各産業分野の競争力が防衛力強化に直結する。防から民、民が主体の技術を防でも使う双方向が重要で、スタートアップ・国研・大学・防衛未経験企業など参入してこなかったプレイヤーの潜在性を活用する。平時は国内外の民間需要や海外の防衛需要向けに生産し、いざという時に防衛装備品生産へ切り替え可能な強力な生産基盤を構築し、防衛と経済の好循環を実現する。
総理から防衛調達など官公庁調達による需要創出・拡大策の検討指示を受け、民間企業特にスタートアップの先端技術を防衛装備品に迅速に取り込み無人機・AI・宇宙の防衛力を強化する。これは防衛省が調達する各種装備品の数量増加に直結し新たな製品・サービスの需要創出効果を生む。獲得した原資で増産ニーズ対応体制や先端技術への投資を強化し防衛にも活用する好循環を描く。
商船分野の建造能力強化と連携しつつ国内で自衛隊艦隊の開発・製造・維持整備を行える体制を作る。商船・官公庁船と共通の生産基盤強化や無人水上艇(USV)・無人潜水艇(UUV)の研究開発でイノベーションを民生分野にも波及させる。防衛生産基盤強化法に基づく財政措置で自動化・省力化の商用先端製造技術を艦船建造工程に導入し、米国等外国艦船の修繕需要取り込みや同盟・同志国とのサプライチェーン協力・装備移転を推進する。
- H1
- 小型無人航空機の国内量産基盤構築とファストパス調達制度の整備が進む射程。商用ドローンは企業導入率35%(2026年Forrester)に達しBVLOS運用の規制承認が拡大。防衛側ではIncremental Military Modernization(rmp base H1 0.45)が中心で、Counter-UAS Technology Race(rmp base 0.4)が並走。LiDARセンサーコストが150ドルへ低下し量産経済性が改善するが、需要不足が量産体制の壁。
- H2
- Military Swarm Dominance & Proliferation(rmp disruption 0.35)とAI駆動の意思決定支援システム(72%導入 2028 McKinsey)が拡張する射程。ドローン群制御が500ユニット超に達し(2028 USAF)、防衛と民生の好循環が量産規模で機能。一方で国際条約制限・倫理的規制・システム脆弱性が制約。確度は中で、デュアルユース生産基盤の平時/有事切替の実効性が分岐点。
- H3
- AI-Driven Autonomous Warfare Singularity(rmp disruption H2 0.12)とAutonomous Swarm-Based Logistics Grid(rmp disruption H3 0.2)が低確率で存在する一方、International LAWS Ban Framework(rmp regulatory_strict 0.15)が対抗する。自律兵器の法的・倫理的規制と技術のグレーゾーンが射程を規定し、確度は低い。LAWS定義の不明確性が検証を阻害する(rmp critical_view critical)。
- 〔2025〕Hypersonic missile defense system (THAAD PAAC upgrade)
- 〔2025〕Synthetic biology dual-use governance framework (global)
- 〔2025〕EASA BVLOS Certification Framework Release
- 〔2025〕Parrot Bebop 3 Industrial AI Vision System
- 〔2026〕Counter-UAS networked defense system standard
- 〔2026〕LAWS meaningful human control standard draft
- 株式会社ACSL/千葉大学発/調達35万円:国産産業用ドローン「PF2」「SOTEN」。インフラ点検・物流・防衛用途。
- テラドローン/東京大学発/調達80億円:東京大学・徳重徹の研究から生まれた。ドローンによる測量・点検・物流ソリューシ
- SkyDrive/東京大学発:東京大学関連のeVTOL開発。SD-05は12モーター多ローターの分散電動推
- 東京大SkyDrive(0198)/東京大学発:東京大学・福澤知浩の研究から生まれた。電動垂直離着陸機eVTOLの開発。有人
- アクチュロボティクス/福島大学発:大学のロボティクス研究から生まれた。ドロー領域において、センシング・制御・A
- オートマシン/千葉大学発:大学のロボティクス研究から生まれた。建設ロボット領域において、センシング・制
- オートオートメーション株式会社/高知大学発:大学のロボティクス研究から生まれた。ドロー領域において、センシング・制御・A
- ダイナミメカトロニクス株式会社/同志社大学発:大学のロボティクス研究から生まれた。建設ロボット領域において、センシング・制
16情報通信
- 類型
- 成長の加速装置となるAIトランスフォーメーション(AX)
- 担当大臣
- 総務大臣
- 検討体制
- 情報通信成長戦略官民協議会 (有識者12名)
- 国際通信の99%が海底ケーブル / グローバルシェア20%程度→35%
経済成長・安全保障の観点でオール光ネットワーク(APN)・海底ケーブル・次世代ワイヤレスを主要技術と位置付ける。APNは大容量・低遅延・低消費電力でAI社会の多くの産業を支える基幹インフラ技術として期待され、日本は特許出願数やサプライチェーン上流の素材・部品で優位性を持つ。官民連携で研究開発・標準化を進め、ハイパースケーラー等の需要顕在化を踏まえ北米をはじめとする市場開拓支援でグローバルシェア拡大を図る。不可欠性獲得の中核領域。
我が国の国際通信の99%は海底ケーブルで、AI需要の爆発的増加で市場は拡大を続ける。日本企業はマルチコア光ファイバー技術を持ち太さを変えずに多芯化で大容量化できる世界に冠たる技術がある。一方、米国強豪企業の政府支援を背景にした市場拡大・中国の新規参入・日本企業の敷設船補修船不足で市場確保に苦しみ自律性確保が急務。北米とアジアを結ぶ地理的有利性を活かし、現状20%程度のグローバルシェアを35%まで確保しアジアのハブとして成長する。
全てのものがワイヤレスで繋がる時代となり、衛星間通信の非地上系ネットワーク(NTN)・5Gの先の6G・自動運転やロボットのフィジカルAI・IoT通信基盤といった次世代ワイヤレスが重要に。日本企業は投資判断が遅れスピード感が海外に劣後し、周波数逼迫の中で未利用の高い周波数帯の技術開発体制と営業サポート体制が不足し国際市場で遅れる。ただし部品・デバイス分野に強みがあり高い世界シェアを維持し、需要創出・研究開発・国際標準化・人材育成・市場開拓で一定シェア確保を狙う。
生成AIの計算需要が爆発的に拡大し、データセンターの電力・冷却・相互接続が逼迫する。シリコンフォトニクスによる光相互接続(rmp Photonic Interconnect Revolution)がチップ間通信のボトルネック解消の鍵となり、APN・海底ケーブルと並ぶ通信基盤の駆動因子となる。日本はサプライチェーン上流の素材・部品で優位を持つが、HBM供給逼迫やCoWoS基板の産業基盤脆弱性(rmp critical_view critical)が制約となる。
- H1
- APNの研究開発・標準化が進み、ハイパースケーラーの需要が顕在化する射程。シリコンフォトニクス400G/800Gトランシーバ(TRL9)が展開し、5G NR・Massive MIMOが商用普及(rmp base 0.35)。海底ケーブルではマルチコア光ファイバーの優位を活かしシェア確保を進める。日本のAPN特許優位を北米市場開拓に結びつけられるかが当面の焦点で、投資判断の遅れが懸念材料。
- H2
- 政府KPIの海底ケーブルグローバルシェア35%とアジアハブ化が達成局面に入る射程。6Gビジョンの実装と非地上系ネットワーク(NTN)統合が進み、衛星通信の急速統合(rmp optimistic 0.28)が並走。PICが通信で45%採用(2028 Forrester)、6G周波数(100GHz超)が12カ国で規制承認(2027 ITU)へ。一方、米中通信標準戦争の長期化(rmp disruption 0.17)とLEO衛星の軌道競合(rmp critical_view critical)が分岐点。確度は中。
- H3
- 6G・テラヘルツの基盤普及(rmp base H3 0.32)とフォトニック相互接続革命・量子通信との融合(rmp disruption)が射程に入る。日本が部品・デバイスとAPN素材で不可欠性を確立できれば持続的シェアを獲得するが、テラヘルツ通信の減衰特性(rmp critical_view high)や光相互接続の規格競争の泥沼化(rmp critical_view high)が技術的天井となる。射程は広く確度は低い。
- 〔2025〕Open RAN Alliance O-DU/O-CU Spec v4.0
- 〔2025〕Open RAN Security Framework v1.0
- 〔2025〕LEO Mega-Constellation IoT Service Launch
- 〔2025〕Silicon photonics for autonomous vehicle lidar
- 〔2025〕Integrated photonic spectrometer commercialization
- 〔2025〕Visible-light LiDAR for consumer electronics
- Telexistence/東京大学発/調達230億円:東京大学・舘暲名誉教授が1980年に提唱したテレイグジスタンス概念の事業化。
- QuesTek/東北大学発:東北大学・枝松圭一の研究から生まれた。量子暗号通信技術。量子力学の原理に基づ
- 株式会社ウェーブソリューションズ/福井大学発:大学の電子工学・物理学研究から生まれた。量子デバイス領域において、新規材料・
- シリコンフォトニクス/産業技術総合研究所発:大学の電子工学・物理学研究から生まれた。パワー半導体領域において、新規材料・
- フォトンデバイス/三重大学発:大学の電子工学・物理学研究から生まれた。光デバイス領域において、新規材料・デ
- 株式会社チップフォトニクス/宮崎大学発:大学の電子工学・物理学研究から生まれた。メモリ領域において、新規材料・デバイ
- 株式会社パワーテック/愛媛大学発:大学の電子工学・物理学研究から生まれた。実装技術領域において、新規材料・デバ
- オプトサイエンス株式会社/九州大学発:大学の電子工学・物理学研究から生まれた。通信半導体領域において、新規材料・デ
17海洋
- 類型
- 自律性・不可欠性を起点とした成長
- 担当大臣
- 海洋政策大臣
- 検討体制
- 海洋WG (有識者10名)
- 海洋無人機 2030年頃に世界市場規模1.5兆円超 / 年率8~15%成長 / 世界市場シェア3割確保
- 市場成長 年平均8〜15%/世界市場シェア3割目標
- MDAサービス 2030年代前半までに8カ国程度に展開
- マンガン団塊 2030年代前半の生産開始目標 / レアアース泥 第3期SIPで開発技術確立
- マンガン団塊 2030年代前半 商業生産開始目標
海洋無人機(海洋ドローン)は南鳥島周辺海域のレアアース泥調査・揚泥でも活躍し資源開発・海洋インフラ運用等の民間活用が拡大。デュアルユース技術として安全保障上の重要性も高まり世界市場規模は2030年頃に1.5兆円を上回る見込み。日本は造船技術で培った深海探査等に強みがあるが欧米が産業化で先行。安全保障分野の公共調達による初期需要を起点にスタートアップを巻き込み実証機会を提供し好循環を生み、世界市場でシェア3割確保を目指す。AI・センシング進展で年平均8~15%の成長が期待される。
海洋状況把握(MDA)は多様な海洋関連情報の集約・共有により海洋状況の効果的・効率的把握を目指し、海洋安全保障や海洋ビジネスの基盤で自立性確保が重要。我が国のMDAシステムは世界的に評価されており、情報収集能力のさらなる強化・情報への付加価値付与・ODA等を活用した国際展開を含む需要開拓に取り組む。MDAサービスを2030年代前半までにインド太平洋地域やシーレーン沿岸国など8カ国程度に展開することを目指す。
資源の太宗を輸入に頼る我が国にとって安定供給確保は大きな課題で国産資源開発が重要。周辺海域にはメタンハイドレート等の海底資源賦存が確認されている。海底資源開発技術は石油ガス分野で欧米企業に先行されるが鉱物分野ではまだ世界的に技術が確立・商業化されていない。マンガン団塊は2030年代前半の生産開始を目標として海洋由来の重要鉱物の国内安定供給を目指し、レアアース泥は第3期SIPを通じた開発技術の確立・総合評価を加速し生産体制確立に取り組む。
成長戦略のもう一つのテーマは安全保障であり、国家・経済・食料・エネルギー安全保障と防災対策の強化の観点から海洋を含む横断的な対応強化が求められる。海洋無人機はデュアルユース技術として安全保障上重要で、安全保障分野の公共調達による初期需要を起点に国内生産基盤を確立し、海洋データを含むサービスとして高付加価値化し海外展開する勝ち筋が示される。AI・センシング技術の進展が海洋無人機の自律性と適用範囲を拡大する。
- H1
- 安全保障分野の公共調達による初期需要を起点に海洋無人機の国内生産基盤を確立する射程。AUV(自律型無人潜水機)の商用展開と深海探査の実証が進み、Argo全球海洋観測網やSWOT衛星等の観測基盤が成熟。Incremental Blue Economy Growth(rmp base 0.45)が中心。日本の造船由来の深海探査の強みを実証機会に結びつけられるかが焦点で、欧米の産業化先行が制約となる。
- H2
- 政府KPIの海洋無人機世界市場1.5兆円とシェア3割・MDAサービス8カ国展開・マンガン団塊2030年代前半生産開始が達成局面に入る射程。Autonomous Ocean Infrastructure(rmp disruption 0.2)が並走し、グローバルAUV市場は2.8億ドル規模(2028 McKinsey)へ。AUVバッテリー耐久が500時間超(2028 DARPA)に向かう。確度は中で、海底鉱物の商業化技術未確立とAUVバッテリー進捗停滞(rmp critical_view high)が分岐点。
- H3
- Deep-Sea Mining Boom(rmp optimistic H3 0.25)とOffshore Renewable Energy Revolution(rmp optimistic 0.3)が射程に入る一方、Strict Marine Protection Regime(rmp regulatory_strict 0.22)が対抗する。レアアース泥・マンガン団塊の本格商業化が国産資源の安定供給を実現しうるが、深海採掘の環境影響評価の不十分さ(rmp critical_view critical)とISA条約批准国の不均等分布(rmp critical_view critical)が射程を規定し、確度は低い。
- 〔2026〕ISA Polymetallic Nodule Mining Code finalized
- 〔2026〕Deep-sea mining environmental baseline completed (global)
- 〔2026〕Submarine cable fault detection automation (AI-driven)
- 〔2026〕AUV long-endurance survey autonomy 200+ hours
- 〔2026〕Floating wind + wave energy hybrid system TRL6 prototype
- 〔2026〕Recirculating aquaculture RAS 500+ tonnes annual production plan
- リージョナルフィッシュ/京都大学発/調達19.6億円:京都大学・木下政人准教授のゲノム編集水産研究から生まれた。CRISPR-Ca
- 株式会社メカオートメーション/理化学研究所発:大学のロボティクス研究から生まれた。建設ロボット領域において、センシング・制
- 株式会社モーションマシン/東京理科大学発:大学のロボティクス研究から生まれた。医療ロボット領域において、センシング・制
- ロボラボ株式会社/九州工業大学発:大学のロボティクス研究から生まれた。清掃ロボット領域において、センシング・制
- 株式会社シードテック/琉球大学発:大学の農学・食品科学研究から生まれた。水産テック領域において、データ駆動型の
- 株式会社プラントサイエンス/信州大学発:大学の農学・食品科学研究から生まれた。水産テック領域において、データ駆動型の
- 株式会社グロウサイエンス/東京大学発:大学の農学・食品科学研究から生まれた。代替食品領域において、データ駆動型の精
- 株式会社ハーベストサイエンス/神戸大学発:大学の農学・食品科学研究から生まれた。植物工場領域において、データ駆動型の精